
お豆とたまごの黄身あんを、柔らかい生地で包んだお饅頭です♪
コクのある味わいがお茶にぴったりです。
「撓(しほり)」とは本来、「たわめる」とか「たわませる」という意味がありますが、この「撓」のなかに日本の文化の心を見出したのが、江戸時代の俳聖松尾芭蕉です。
「撓」の心とは、俳句の根本理念として、「寂び」や「細み」などとともに、同じ境地を表すための表現と捉えています。その意図するところは、「しみじみとした哀憐が句の余情としてあらわれている様である」というものです。
我々が伝統的に受け継いできたこの感性こそが、和の心、茶の心に通じるものと思い、心をこめて作り上げた菓子に、「撓」の名を戴きました。「撓」とともに、閑寂なひとときをお過ごしいただけましたら幸いに存じます。